有村智恵が、いよいよ自身の今季初戦に臨む。

　昨年は賞金女王タイトルを争うほどの活躍を見せたが、終盤になって左手首を痛めて失速。3位でシーズンを終えた有村は、オフになっても負傷が完治せず、シーズンインが遅れていた。

　多くのファンを抱える人気者だけに、有村の不在はツアーにとっても大きな打撃。だが、第4戦ヤマハレディースオープン葛城（3月30日?4月1日／静岡・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース）でようやくファンの前に姿を見せることとなる。

　開幕戦は新人の斉藤愛璃、2戦目はイ・ボミ（韓）、3戦目が李知姫（韓）が大会を制し、ツアーの層の厚さを示すような展開が多い今年の国内女子ツアー。シーズンの早い時期に優勝すればあとが楽になるため、誰もが頭一つ抜け出そうと燃えているが、舞台となる葛城ゴルフ倶楽部 山名コースは決して甘くない。

　名匠・井上誠一氏の設計で戦略性は高く、ショットの精度が問われる。さらに風も強いこの時期は難易度がアップ。グリーン回りも難しいため、最後まで目が離せない戦いになるに違いない。

　有村と同組でプレーするのは2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）と笠りつ子。他に横峯さくら、諸見里しのぶ、斉藤らも参戦する。