松山24位タイ、石川は最終日に進めず 首位H.メイハン棄権
2013年7月28日(日)午前10:09
予選ラウンドを単独トップで折り返したハンター・メイハン(米)が妻の出産に立ち会うためにトーナメントを途中棄権する中、松山英樹はムービングデーに足踏みをした。
現地時間27日に行われた米男子ゴルフツアーのRBCカナディアン・オープン第3ラウンド(カナダ、グレンアビーGC)は荒天のため途中約1時間半の中断を挟み進行が遅れたものの全員がホールアウト。この日ノーボギーの9アンダー63をマークしたブラント・スネデカー(米)が通算14アンダーで単独首位に躍り出た。
スタート直前「妻キャンディの陣痛が始まり我々にとっての第一子の誕生が迫りました。そのため試合を棄権しダラスに戻り自分も出産に備えたいと思います」というコメントを残しメイハンが会場を後にしたため、最終組はジョン・メリック(米)がひとりで回る異例の事態となった。
そのメリックは前半からボギーを連発したが最終ホールをイーグルで締めくくりイーブンパー72で回り5位タイに踏みとどまった。代わってトップに立ったのが小気味良いプレーでショット、パットともに冴えを見せたスネデカー。通算14アンダーのスネデカーに1打差の単独2位にデビッド・リングマース(スウェーデン)がつけ、第3ラウンドに8アンダー64をマークしたマット・クーチャー(米)が通算12アンダーでジェイソン・ボーン(米)と並び3位タイの好位置に浮上している。
一方、全英オープンに続くトップ10入りを目指し、この日9位タイからスタートした松山はチャンスにパットが決まらない苦しいラウンド。前半をスコアカード通りのパープレーで折り返すと、後半に入った直後の10番でセカンドショットがグリーン左のバンカーにつかまり寄せきれずにボギーを先行させてしまう。
だが、ここで崩れないのがスーパールーキーの真骨頂。惜しいパットを外し続けながら、ようやく16番パー5で2オンに成功し、ファーストパットは3.5メートルショートしたが、それをきっちり沈めこの日最初のバーディを奪うと、続く17番もきっちりワンパットで沈めて連続バーディ。最終18番は4メートルのバーディチャンスがカップの横をすり抜けたが尻上がりに調子を上げ2バーディ、1ボギーの1アンダー71でホールアウト。通算7アンダー24位タイに後退したものの本人は「ショットもパットも悪い感じではなかった。パットもあとちょっとで入らなかったり、会心のショットが風の読み違いでバンカーに捕まったり…。苦しむような内容ではなかった」とサバサバした表情。
「毎日誰かが8アンダー、9アンダーを出しているので自分にも可能性があると思う。あまり求めすぎない程度に頑張りたい」と最終日のチャージを胸に誓った。首位とは7打差あるがノープレッシャーで戦う最終日にバーディを量産すればまだまだ上位に食い込むチャンスはある。日本の新エースがアメリカでの来季シード権獲得獲得に向けエンジン全開で挑む。
しかし、前日カットラインぎりぎりで決勝ラウンド進出を決めた同い年のライバル石川遼はアイアンショットに精彩を欠き、アプローチも冴えずに1バーディ、5ボギー、2ダブルボギーの8オーバー80を叩いて通算7オーバー。予選を通った77人中最下位に沈み、2度目のカットに引っかかり(3日目を終えて70位タイまでが最終日に進む)最終ラウンドに進むことは出来なかった。残り試合が少なくなる中、賞金ランク&フェデックスカップランクともに低迷している石川。来季のシード権に黄信号が灯り出した。
≪RBCカナディアンオープン放送予定≫
https://www.golfnetwork.co.jp/original/rbc2013/