シニア世代がメジャーの舞台で存在感を見せつけている。

　第77回マスターズはジョージア州、オーガスタナショナルGCを舞台に現地時間12日、予選ラウンドの競技を終了。通算4オーバーまでの61人が予選を突破。その中に4人の“オーバー50”（50歳代）が含まれていた。

　中でも特筆すべきはフレッド・カプルス（米）の快進撃だ。今年で29回目の出場となるマスターズでは、23大会連続予選突破の記録を持つカプルス。ここ数年毎回のように優勝争いを演じてきたが、今年も期待を裏切ることなく通算5アンダーで2位タイに浮上。サム・スニード（米）が持つ米男子ツアー最年長V記録（52歳10か月8日）更新を狙えるポジションをキープした。

「明日は日曜日に望みを繋げるようなプレーをしたい。それが自分の究極のゴール」とカプルス。「でも本当にこのコースはタフだからね。53歳の体にムチを打って、全身全霊を込めてドライバーを打っているんだ」と実感を込めた。果たしてカプルスの決勝ラウンドでのプレーやいかに…？

　一方、昨季の米チャンピオンズツアー賞金王ベルンハルト・ランガー（独）も健闘している。今大会2度の優勝を誇る55歳のランガーは出入りの激しい内容ながら2日連続1アンダー71で回り、通算2アンダー14位タイで楽々予選をクリアした。また80年代ランガーとともに欧州ブームを築いた立役者のひとりで同じ年（55歳）のサンディ・ライル（スコットランド）も通算1オーバー31位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

　さらに2月に50歳になったばかりのシニアルーキー、ビジェイ・シン（フィジー）が通算2オーバー37位タイ。ベテランの健在ぶりをアピールしている。