世界ランクNo.1のローリー・マキロイ（北アイルランド）は7アンダー65をマークしてリーダーボードを急浮上したが、「がっかりだ」と表情を曇らせた。

　世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズの今季第2戦、キャデラック選手権（フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル）は現地時間10日、第3ラウンドの競技を行い、この日28位タイからスタートしたマキロイは2番のチップインバーディを皮切りに9番までに6つのバーディを奪う猛攻で上位争いに割って入った。

　後半になっても10番パー5で予定通りのイーグルを奪い、12番までに9つスコアを伸ばす快進撃に「12番までで9アンダー。残り6ホールであと4つスコアを伸ばせば…」と夢の50台を意識したというマキロイ。ところが現実は違っていた。14番でこの日初のボギーを叩いたマキロイは16番でもボギーを叩き、結局7アンダー65でホールアウト。通算9アンダーでタイガー・ウッズ（米）、ルーク・ドナルド（英）らと並ぶ8位タイに順位を上げたが「出来れば61とか62を出したかった」と悔しがった。

　とはいえ同組で回った同郷のグラエム・マクドウェル（北アイルランド）は「思わず見とれてしまうほど彼（マキロイ）のプレーは素晴らしかった。まるで自分が80を打ったような気分にさせられ、『自分も5アンダー（67）なんだ』と言い聞かせるしかなかったね」と冗談交じりに語り年下のNo.1の快進撃に目を細めていた。

　それにしても夢の50台を逃したのが余程悔しかったのか、マキロイは「14番のボギーがすべて。あそこで流れが完全に途切れてしまった。最後まで立て直せなかった」と反省しきり。この悔しさをバネに最終日は首位を走るブッバ・ワトソン（米／通算17アンダー）の背中を追いかけるつもりだ。