現地時間11日、ビッグ3によるオナラリー（名誉）スタートで2013年度マスターズがジョージア州オーガスタナショナルGCを舞台に幕を開けた。

　朝もやのまだ残る現地午前7時43分、3人合わせると大会13勝というアーノルド・パーマー（米）、ジャック・ニクラウス（米）、ゲイリー・プレイヤー（南ア）が1番ティーに登場。ビリー・ペイン会長に紹介されてまずティーショットを打ったのは83歳のパーマーだ。さすがに全盛時のスイングというわけにはいかないが、往年を思わせるスイングで喝采を浴びた。

　続いてプレーヤー。“南アの黒豹”と呼ばれた男は77歳になった今も相変わらずトレニングを欠かしていない引き締まった体をトレードマークの黒いウェアで包みナイスショットを披露した。

　最後は大会最多の6勝、メジャー最多の18勝という記録を持つ“帝王”ニクラウスだ。73歳の今も貫禄十分なスイングでパトロンたちを沸かせた。

　オナラリースタートの余韻が残る中、午前8時（現地）に93人が次々にスタートを切っていった。今大会から1962年以来続いていたカットライン規定が改定。これまでの44位タイ、もしくはトップから10ストローク以内というものから50位タイ（10ストローク以内は変わらず）に変更になった。これに伴い、翌年の出場権獲得の条件も最終順位16位以内から12位以内へと厳しくなっている。また新たな歴史に向けて舵を切ったマスターズ、様々なことが変わった今季グリーンジャケットを着るのは果たして誰か。