タイガー・ウッズ（米）が2008年全米オープン以来のメジャー15勝目に向けて自信をのぞかせている。

　ゴルフの祭典マスターズは現地時間11日、ジョージア州オーガスタナショナルGCを舞台に開幕。大会5勝目＆メジャー15勝目で完全復活を狙うタイガーを筆頭に、前週ようやく息を吹き返した世界ランキングNo.2のローリー・マキロイ（北アイルランド）、大会4勝目に向け“新兵器”を導入したフィル・ミケルソン（米）らが激突する。

　他を寄せ付けないを寄せ付けない強さを誇った全盛期から、故障やスキャンダルでのスランプを経て復活の兆しを見せているタイガーは今季すでに3勝を挙げており、自らのプレーに自信を取り戻しつつある。「ここ12か月で6勝している。だからポジティブに臨むことができる。すごくいい感じだよ」と余裕を見せており、全盛期のタイガーがさらに円熟味を増して戻ってきた。ジャック・ニクラウス（米）が持つメジャー最多『18勝』の記録に向けて、タイガーのマスターズが間もなく幕を開ける。

　大会初優勝を狙うマキロイは前日のパー3コンテストで恋人のテニスプレーヤー、カロライン・ウォズニアッキ（デンマーク）をキャディとして採用、大一番直前に最愛の人からパワーをもらったようだ。今季から新しく契約したナイキのクラブがようやく馴染んできており、メジャー3勝目に向けしっかりとターゲットを絞っている。

　かつてオーガスタ攻略のためにフェード用、ドロー用の2本のドライバーを持ち込んだこともあるミケルソンの今年の新兵器は『X HOT フランケンウッド』。契約先キャロウェイゴルフの特注品でロフト角8.5度、シャフトも三菱レイヨン製のドライバー使用のものを使っているが、ヘッドの体積は同ブランドのフェアウェイウッドに近いという代物だ。毎年様々なアイディアで観客を沸かせてきた“ビッグ・レフティー”は今年はこの得物で大会3年ぶり4勝目を狙う。

　日本勢では、5年連続5度目の出場となる石川遼、2年ぶり2度目の大舞台に意欲を燃やす藤田寛之の2人が参戦、金星を狙う。