完全復活が待たれるタイガー・ウッズ（米）だがムービングデーのチャージは不発に終わった。

　現地時間3日に行われた米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシック（フロリダ州、PGAナショナルGCチャンピオンC）第3ラウンド。プロ入り後初登場となる今大会、前日31位タイで予選を突破したタイガーは前半課題のパットが決まり始め、3バーディ（1ボギー）を奪って追撃態勢に入ったかに見えた。

　ところが風が強く吹き始めた後半は「せっかく何かをつかみかけたのに全く入らなくなってしまった」とピタリとバーディが止まり1アンダー69止まり。通算2アンダーでアーニー・エルス（南ア）、リッキー・ファウラー（米）らと並ぶ18位タイに順位を上げたものの上位争いに割って入ることは出来なかった。

「前半の感触では5アンダーくらいまで（スコアを）伸ばしてもおかしくなかったのに…」と不満を口にしたタイガー。それでも「明日は風向きが変わるらしい。バックナインは特に難しいし、序盤でチャージをかけられれば上位に浮上するチャンスはある。ここでは何が起きるかわからないよ」とまだ諦めていない。

　今季のタイガーは初戦のアブダビHSBCゴルフ選手権（欧州ツアー）は最終日を首位タイで迎えながらも3位タイで終戦、米ツアーのAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマでは3日目を終えて単独3位につけるも15位タイに終わり、前週のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権では2回戦で敗退。依然として公式戦では2年以上勝星から遠ざかっている。