ローリー・マキロイ（北アイルランド）がスランプを乗り越え、現地時間11日開幕のマスターズ（ジョージア州、オーガスタナショナルGC）で初のグリーンジャケット獲得に挑む。

　一昨季のマスターズでは優勝を目前にしながら最終日に自滅。悔しい思いを味わったマキロイだが、それを糧に約2か月後の全米オープンでメジャー初優勝、昨季の全米プロゴルフ選手権で早くもメジャー2勝目を挙げ、世界ランキングNo.1の座に輝いた。

　向かうところ敵なしに見えたマキロイだったが、クラブ契約を一新した今季は結果が出ずに苦しんだ。もともとマスターズ前最後の調整の場として考えていた先月末の米男子ツアー、シェル・ヒューストン・オープンでも首位に12打も開けられ通算4アンダー45位タイとふるわず。だが、急遽出場した前週の米ツアー、バレロ・テキサス・オープンで単独2位に入ったことで自信を取り戻したようだ。

「突然、何かが戻ってきたんだ。昨年の夏、色々苦しんでいた頃にもっと学習するべきだったんだけど、まぁ、基本を始めとするすべてが最高の状態をキープしたいよ」と笑顔を見せたマキロイ。大会2日前にはバンカー練習で4つのピンにそれぞれピタリと寄せるショットを次々に披露して大勢のパトロンを沸かせていた。

　自信を取り戻したマキロイがオーガスタでどんな戦いを見せてくれるのか。今年も初日から目が離せない。