前週のシェル・ヒューストン・オープンで初優勝まであと一歩と迫ったビリー・ホースヘル（米）が、ただひとり二桁アンダー（通算10アンダー）までスコアを伸ばし初Vに王手をかけた。

　米男子ツアーのバレロ・テキサス・オープン（テキサス州、TPCサンアントニオ）は現地時間6日、第3ラウンドの競技を終了。風が吹く難コンディションに上位のスコアが伸び悩む中、ホースヘルは5バーディ、3ボギーの2アンダー70をマークして単独トップの座をキープした。

　しかし上位は混戦模様。2打差の2位タイに経験豊富なジム・フューリック（米）とチャーリー・ホフマン（米）がつけ、4打差の4位タイには復調の兆しが見えつつある世界ランク2位のローリー・マキロイ（北アイルランド）、ライアン・パーマー（米）、ボブ・エステス（米）。通算5アンダー7位タイにメジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）、ツアー通算8勝の崔京周（韓）ら強豪がつけている。

　2オンが狙える最終18番パー5。飛ぶ方ではないフューリックが果敢に挑戦し2オンに成功したホールで、26歳のホースヘルは手堅く刻むことを選択。「絶対にボギーは叩かない」という強い決意で上がり3ホール連続パーにまとめ虎の子のリードを守りきった。

「（後続にはメジャーチャンピオンたちがひしめき）彼らは素晴らしい選手だと思うけれど、自分も自分なりに良いプレーヤーだと思っている。他の選手のことを気にしていたら自分のプレーを見失うことになる。自信を持って戦いたい」と初Vに意欲を見せるホースヘル。最終日は20代のホースヘルとマキロイの手に汗握る優勝争いが見たいものだ。