海外男子
M.シエム12位タイ浮上、マスターズラストチャンスにかける
2013年4月7日(日)午前9:54
32歳のマルセル・シエム(独)は前週の欧州ツアーで完全優勝を飾り、世界ランクトップ50入りとマスターズ(現地時間11日?14日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)出場権をほぼ獲得したと思われた。しかし、その数時間後に米男子ツアーのシェル・ヒューストン・オープン最終日にラッセル・ヘンリー(米)が68をマークしたことで、シエムはわずか0.03ポイント差でトップ50圏外(51位)に弾き出されてしまった。
シエムとしては、決まったと思ったマスターズ切符がその手から滑り落ちたわけだが、現在開催中の米男子ツアーのバレロ・テキサス・オープン(テキサス州、TPCサンアントニオ)へ主催者推薦による出場を果たし、現地時間6日に行われた第3ラウンドで3アンダー69をマーク。通算4アンダーまでスコアを伸ばし25ランクアップの12位タイに浮上した。初日ダブルボギーを2つ叩き4オーバー76と乱れながら2日目に巻き返し、この位置まで上がってきたのだからその根性たるや凄い。
「どんな結末が待っているかは誰にもわからない。明日6アンダーか7アンダーを出せばまだ勝つチャンスがある。このコースは好きだし風は得意だから自信がある」とシエム。トップ50以内での招待を逃したため、マスターズ切符をつかむためには優勝するしかない。最終日もシエムは夢の舞台へのチャレンジを続ける。