実力者たちが虎視眈々とシーズン初優勝を狙っている。

　欧州ツアー今季第3戦で、南アフリカのサンシャインツアーと共催のボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ（南ア、ザ・リンクス at ファンコート）は現地時間19日、第1ラウンドの競技を終了。9アンダー64でプレーしたニコラス・コルサーツ（ベルギー）が2位に4ストロークの大差をつけるスタートダッシュを見せたが、メジャー王者やかつての賞金王など力のある選手たちもこぞって好スコアをマークした。

　昨季の欧州ツアー優勝者だけが出場を許され、35人が激突する同大会の初日にコルサーツは、ティム・クラーク（南ア）とロス・フィッシャー（英）の2人が2005年の南アフリカ・オープンで出した「68」を4打上回るコースレコードをたたき出した。実力者がずらりと並ぶ大会で、昨季のボルボ中国オープン以来の欧州ツアー2勝目を狙う。

　また、メジャー3勝の実績を持ちながらも2008年の全米プロゴルフ選手権以来、勝利から遠ざかり、現在世界ランク89位のパドレイ・ハリントン（アイルランド）が4アンダー69でラウンドして全英オープン王者ルイス・ウーストハウゼン（南ア）らと並ぶ5位タイと好発進。ハリントンは6アンダーで最終18番を迎えたがティーショットでミス。さらに3パットを叩きダブルボギーとしコルサーツから5打差となっている。

「これが人生だよ。17番まではすごくいい感じだったんだ。でも18番のティーショットは精神的なもの」と苦笑したハリントン。来月の世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズ初戦、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権の出場がかかる世界ランクトップ64入りと復活優勝を目標にプレーを続けている。

　ハリントン以外の実力者たちも好位置についている。8度の欧州ツアー賞金王の経験を持つコリン・モンゴメリー（スコットランド）が3アンダー70で回り9位タイ。メジャー3勝のアーニー・エルス（南ア）、マスターズ2勝のホセ・マリア・オラサバル（スペイン）、トーマス・ビヨーン（デンマーク）らが2アンダー71でプレーして11位タイ。さらに全米オープン2勝のレティーフ・グーセン（南ア）が1アンダー72でラウンドして19位タイとなっている。

　その他上位陣は、コルサーツに4打差の2位タイに先週のジョバーグ・オープンで初優勝を飾ったブランダン・グレイス（南ア）、トーマス・エイケン（南ア）、トム・ルイス（英）の3人がつけている。