現地時間19日開幕の米男子ツアー、ヒューマナ・チャレンジ（カリフォルニア州、PGAウエスト他）は、昨年までボブホープ・クラシックとして馴染み深かった避寒地パームスプリングスエリアを舞台にした老舗トーナメント。今年から新たなスポンサーを迎えて再出発するが、その目玉選手がミケルソンだ。

　5月には世界ゴルフ殿堂（ワールド・ゴルフ・ホール・オブ・フェイム）入りが決定している41歳のミケルソンは、大会がボブホープだった時代に2勝を上げており、ゲンのいい大会としてやる気満々で乗り込んでくる。プロアマ形式で華やかに行われる点はボブホープ時代と変わらないが、これまでプロ1人にアマチュア3人だったところをプロ1人とアマチュア1人がペアを組み、2つのペアが一緒にプレーする形に変わった。

「これまでいいシーズンはこの大会で勝った後に来ている。だからここに戻って来られてうれしい」と笑顔を見せたミケルソン。スポンサーのヒューマナは健康サービス会社。元米国大統領のビル・クリントン氏も、大会関係者として国民の健康増進に一役買っており、乳がんと戦い続けるエイミー夫人を支えるミケルソンにとっては、応援したい試合のひとつでもある。そんな事情もあって、念願の世界ランキングNo.1になるためにも大切なシーズン初戦からエンジン全開だ。

　大会にはミケルソンの他、昨季のフェデックスカップ王者ビル・ハース（米）、ディフェンディング・チャンピオンのジョナサン・ヴェガス（ベネズエラ）、タイガー・ウッズ以来始めて4年連続で年間1勝以上しているダスティン・ジョンソン（米）、さらに日本勢では今田竜二が参戦。ツアー屈指の実力者たちがスタートダッシュにかける。