次週に迫ったマスターズ（現地時間11日?14日／ジョージア州オーガスタナショナルGC）に向け調子を上げて行きたいローリー・マキロイ（北アイルランド）が反撃開始。上がり3連続バーディ締めで上位戦線に食い込んだ。

　あまりの不調ぶりに「実戦で試合勘を養いたい」とマキロイ本人が急遽出場を決めた米男子ツアーのバレロ・テキサス・オープン（テキサス州、TPCサンアントニオ）。初日45位タイと出遅れたももの、現地時間5日に行われた第2ラウンドでは7バーディ（2ボギー）の猛チャージでこの日のベストスコアに並ぶ5アンダー67をマーク。通算5アンダー5位タイに急浮上した。

　マキロイを3打リードして単独トップに立ったのは前週2位タイに食い込んだ26歳のビリー・ホースヘル（米）。通算6アンダー2位タイにチャーリー・ホフマン（米）、ダニエル・サマーへイズ（米）、スティーブ・ボウディッチ（米）がつけ、マキロイと同じ5位タイに崔京周（韓）、ジム・フューリック（米）、レティーフ・グーセン（南ア）、リー・ジャンセン（米）らメジャーチャンピオンが並んでいる。

　16番で7.5メートルを沈め、17番でも3.5メートルを楽々決めて2連続バーディ。さらに588ヤードの18番パー5では350ヤードドライブを炸裂させ、7.5メートルのイーグルチャンスは決め切れなかったものの3連続バーディを奪って優勝戦線に名乗りを挙げたマキロイ。「この大会に出場したのは正解だったね。こういう位置で戦えなければ、試合勘は戻らない。今年はまったく優勝争いに絡めていなかったから、ここまで来られて本当に良かった」と、若き世界No.2は快調なゴルフに満足げな笑顔を見せた。

　特にご満悦だったのが2つの距離の長いパー5で2オンに成功したこと。「8番は592ヤード、18番も588ヤードと距離が長い上、グリーンが小さいので2オンさせるのはショットの精度が高くないと無理。そこで2つとも2オンしたのだから、いかにショットの調子が戻っているか証明出来たと思う。パー5でこういうショットが出来ていれば大丈夫」と次週のメジャーに向け準備は整ったと言わんばかり。タイガー・ウッズ（米）が完全復活を果たした今、マキロイが復調することで皆が期待する頂上対決が実現する。週末のマキロイの活躍に期待したい。

　尚、日本勢は今大会に出場していない。