37歳の苦労人がついに初優勝を手にした。

　欧州、アジア両ツアー共催のボルボ中国オープン最終ラウンド（現地時間20日、中国・北京CBDインターナショナルGC）は、激しい雨に見舞われ、上位陣がボロボロとスコアを落としていく泥沼の展開。2位に3打差の単独首位でスタートしたダミアン・マッグレイン（アイルランド）も2番、8番のボギーで崩れかけた。

　だが、ショートゲームが好調のマッグレインは9番でバンカーの淵から直接、カップに放り込むバーディ奪取で息を吹き返し、11番もバーディ。最終18番こそボギーにしたものの、通算10アンダーで、サイモン・グリフィス（英）、ミッシェル・ロレンツォ-ベラ（仏）、オリバー・ウィルソン（英）に9打の大差をつけて逃げ切った。

　ツアー169試合目での初優勝に「優勝は長い間、夢みてきたこと。ほんとうにうれしい」と感無量のマッグレイン。2位（タイ）との差が今季最大という見事なプレーぶりで、栄冠を手にした。