国内女子ツアー今季最終戦となるLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは27日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日から単独トップを快走してきた全美貞（韓）が1アンダー71で回り、通算8アンダーで逃げ切って完全優勝を達成。今季初勝利を手にするとともに、国内メジャー初制覇を果たした。2打差の単独2位に宋ボベ（韓）が続き、通算4アンダーの3位タイには表純子の他、2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）、李知姫（韓）が入り、韓国勢が上位を占める結果となった。

　今季は優勝争いを演じながらも勝利に手が届いていなかった全美貞。単独トップでスタートしたこの日、出だし4ホールは2バーディ、2ボギーと出入りの激しいゴルフを展開するも、その後は一転12番までスコアカード通りのゴルフとなり、なかなかスコアを伸ばせない。それでも、そこから2バーディ、1ボギーと粘りのプレーを見せ、最後は後続に2打差をつけて嬉しい今季初優勝を飾った。

　また、前日にベストスコア「66」をマークして5位タイに浮上した有村智恵はこの日、13番までに4バーディ、1ボギーと3つスコアを伸ばしたものの、上がり2ホールで連続ボギーを叩いてしまい、1アンダー71でフィニッシュ。通算3アンダーで不動裕理、北田瑠衣と並び6位タイで4日間の競技を終えている。

　その他上位陣は、通算2アンダー9位タイに申ジエ（韓）、フォン・シャンシャン（中）の2人が続き、通算1アンダー単独11位に金ナリ（韓）、さらに1打差の単独12位に笠りつ子が入った。

　一方で、初日から下位に低迷していた横峯さくらは、この日も3つスコアを落として通算12オーバーで上田桃子とともに25位タイ。賞金ランク4位でシーズンを終えることとなった。

　なお、賞金ランキングは首位のアンの他、2位は最終戦で年間の獲得賞金額1億円を突破した李知姫、3位は有村、5位は馬場ゆかり、6位は今大会優勝の全美貞となっている。