国内女子ツアー今季最終戦となるLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは26日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に第3ラウンドの競技を終了。初日からトーナメントをリードしていた全美貞（韓）が3アンダー69で回り、通算7アンダーで単独首位の座をキープした。トップと3打差の単独2位には前日と変わらず宋ボベ（韓）がつけ、13位タイからスタートした有村智恵が6アンダー66の追い上げを見せ、通算2アンダーの単独5位に浮上した。

　今季初優勝を狙う全美貞は前半、出だしの2ホールで連続バーディを決めるも、5番、9番でボギーを叩きイーブンパーでハーフターン。それでも、後半は11番、13番、そして17番と3つのバーディを奪取し、通算7アンダーでトップの座を守ったまま最終日を迎えることになった。宋は前半で2バーディを奪ったあと、後半の10番、11番でダブルボギー、ボギーと失速。続く12番から3ホール連続でバーディを奪ったものの、残り4ホールはすべてパープレーで2アンダー70。通算4アンダーと全美貞を捉えることはできなかった。

　前日まで通算4オーバー13位タイと出遅れた有村だったが、この日は前半の4番、9番で2つのバーディを奪取して2アンダーで折り返す。さらに後半でも上がり2ホールを含む4つのバーディを奪って6バーディ、ノーボギーの快調なゴルフでこの日のベストスコア6アンダー66をマーク。通算2アンダーとして単独5位に順位を上げた。残り18ホールでさらにスコアを伸ばし、今季公式戦最終戦で“有終の美”となる今季4勝目を目指す。

　その他、通算3アンダー3位タイに、北田瑠衣、不動裕理の2人。通算1アンダーの6位タイには、2年連続の賞金女王を決めているアン・ソンジュ、李知姫、申ジエの韓国勢と、表純子の4人が並んでいる。また、2週間前にツアー初優勝を飾ったばかりの藤本麻子が、通算イーブンパーでフォン・シャンシャン（中）と並ぶ10位タイ。横峯さくらはイーブンパー72でラウンドして通算9オーバーで野村敏京、馬場ゆかり、服部真夕らと共に21位タイとなっている。