今季の国内男子ツアー賞金王ベ・サンムン（韓）が、夢の米ツアー出場権を獲得した。

　ベ・サンムンら172人が米男子ツアーの来季出場権をかけて6日間108ホールを戦うQTファイナルは現地時間5日、カリフォルニア州のPGAウエスト・ニクラウス・トーナメントC（NT）とTPCスタジアムC（SC）を舞台に最終ラウンドの競技を行った。

　ベ・サンムンは第4ラウンドでスコアを崩したものの、第5ラウンドで持ち直し29位タイで最終日をスタート。この日は11番でイーグルを奪うなど6アンダー66の好スコアでプレーし、通算12アンダー11位タイに順位を上げ、25位以内の選手に与えられる来季の出場権（ツアーカード）を獲得した。

　国内男子ツアーの賞金王がかかる最後の2試合を欠場してまで臨んだQT。結果的に賞金王タイトルは手にしたわけだが、それだけのリスクを払った以上、ツアーカードを逃すわけにはいかなかった。その思いを胸にきっちりと6日間の長丁場を戦い抜き結果を出した。

　1位通過を果たしたのは通算17アンダーのブレンドン・トッド（米）。2位には通算16アンダーのスティーブン・ガングラフ（米）が続き、3位には通算15アンダーで韓国期待のノ・スンヨルとロバート・ゲイツ（米）が入った。ツアー2勝の実績を持つボーン・テイラー（米）も通算14アンダー5位タイで来季の出場権を獲得している。

　一方、全英オープン覇者のデビッド・デュバル（米）は通算2アンダー72位タイ、アーノルド・パーマー（米）の孫であるサム・サウンダース（米）は通算3オーバー109位タイに沈み、出場権獲得はならなかった。