米男子ツアーの公式競技ではないものの、世界ランキングのポイント獲得対象となっているオフ恒例のチャリティイベント、シェブロン・ワールド・チャレンジは現地時間3日、カリフォルニア州、シャーウッドCCを舞台に第3ラウンドの競技を行い、最終18番パー4で第2打を直接カップに沈める劇的なイーグルを奪ったザック・ジョンソン（米）が大会ホストのタイガー・ウッズ（米）を逆転。通算8アンダーで単独トップに立った。

　見事な1打だった。フェアウェイからの残り163ヤード、7番アイアンでジョンソンが放った狙いすましたセカンドショットはピンを刺すように飛び手前に落ちると、あっという間にカップに吸い込まれた。劇的イーグルにフィニッシングホールのグリーンを埋め尽くしたギャラリーも大興奮。ジョンソンはこの日11番パー5でもイーグルを奪っており、1ラウンド2イーグルという派手なゴルフで4アンダー68をマークし、リーダーボードを駆け上がった。

　対するタイガーは後続に3打差をつけ単独トップでスタートしたものの、バーディとボギーが交互に来る苦しい展開。後半出だしの10番から2連続バーディを奪うも13番、16番のスコアを伸ばさなければいけないパー5で痛恨のボギー。結局1オーバー73とスコアを落とし、通算7アンダーでジョンソンの後塵を拝した。

　タイガーは先月の豪州ツアー、オーストラリアン・オープンでも2日目を終え単独トップに立ちながら3日目にスコアを落として後退しているが、今回もそれと全く同じパターン。オーストラリアでは優勝を逃したが、今回は果たして…。最終日は2年間遠ざかっている“優勝勘”が戻るかが勝負の鍵を握りそうだ。

　その他、通算5アンダー単独3位に崔京周（韓）が続き、通算3アンダー4位タイにゲーリー・ウッドランド（米）、ハンター・メイハン（米）、マット・クーチャー（米）のアメリカトリオ。期待のリッキー・ファウラー（米）はスコアを3つ落とし通算イーブンパーでビル・ハース（米）と並び出場18名中9位タイにとどまっている。