世界ランクNo.3のリー・ウェストウッド（英）が、大量リードに守られ大会史上6人目の連覇を達成した。

　賞金総額500万ドル（約3億9,000万円）の元祖高額賞金トーナメントとして知られるネッドバンク・ゴルフ・チャレンジ（南ア、ゲーリー・プレーヤーCC）は現地時間4日、最終ラウンドの競技を終了。前日10バーディの猛攻で『62』をマークし、後続に7ストロークの大差をつけたウェストウッドだったが、この日は打って変わってスコアメイクに苦しみ1オーバー73の低空飛行。しかし追い上げる後続組の勢いが足りず、結局通算15アンダーのウェストウッドが単独2位に入ったロバート・カールソン（スウェーデン）を2打差で振り切って連覇を飾った。

　ウェストウッドは「あまりにもリードが大き過ぎると、どんなゴルフをしたら良いのかわからなくなってしまう。コースはメジャー並みに難しいセッティングだし、今日はやることなすこと裏目だった。それでも最悪のミスを避けられたのは幸い。プレッシャーがある中、勝てて良かった」と楽勝のはずが辛勝に終わり、ホッとした表情を見せていた。

　この日オーバーパーを叩いたのは出場12人中ウェストウッドを含む4人のみ。前日すべてが上手く行き過ぎたせいで、攻めるべきか守るべきか迷いが生じ、最終日はちぐはぐなプレーに終始した。それでもなんとか逃げ切ったことで、世界ランク1位奪還を目指すウェストウッドにとっては貴重な1勝となった。

　その他、通算11アンダー3位タイにグラエム・マクドウェル（北アイルランド）とジェイソン・ダフナー（米）が入り、今大会初出場の金庚泰（韓）は4日連続『70』で通算8アンダー単独5位と健闘。マスターズチャンピオンのチャール・シュワーツェル（南ア）が通算6アンダー単独6位、世界ランク1位のルーク・ドナルド（英）は通算5アンダー単独7位に終わっている。