若干16歳のアレクシス・トンプソン（米）が好発進した。

　欧州女子ツアー最終戦のオメガ・ドバイ・レディス・マスターズは現地時間14日、UAEのエミレイツGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。“レクシー”のニックネームで知られるトンプソンは15番まで1オーバーでプレーしていたが、16番からの3連続バーディーで盛り返し2アンダー70でホールアウト。首位に4打差の16位タイで初日を終えた。

　9月に行われた米女子ツアーのナビスターLPGAクラシックでツアー最年少優勝を飾り、16歳ながらその実力を証明したトンプソンは、“出場する試合すべてで勝つことができる”と自信満々で欧州に乗り込んできた。大会前にはニューヨークへ行き、若者に絶大な人気を誇る映画“トワイライト・サーガ”シリーズに出演しているキャストたちに会う経験もした。「すごく面白かったし、テイラー・ロートナーを始めとするたくさんの有名人に会えた。面白い経験だったから、こんなことが続けばいい」と興奮気味に語り、16歳の少女らしい一面ものぞかせいた。来季は出場試合数も20試合程度に増やす予定でおり、その前に欧州でひと暴れを目論んでいる。

　対照的だったのは、1オーバー73の53位タイに沈んだミッシェル・ウィー（米）だ。10月に22歳となった今季はスイング改造中のため優勝はなく、開幕戦の単独2位が最高だった。「進歩のための1年」と位置づけていたシーズンではあるが、最後に結果を出したいところだ。

　首位は6アンダー66のロッタ・ウォーリン（スウェーデン）で、ベッキー・ブリュワートン（ウェールズ）がこれを1打差で追う展開。1アンダー71でプレーしたソフィ・グスタフソン（スウェーデン）は29位タイ、ベテランのローラ・デービース（英）は3オーバー75で83位タイに沈んでいる。（STATS-AP）