昨年末に復活優勝を飾ったシェブロン・ワールド・チャレンジに続く出場2試合連続Vを狙うタイガー・ウッズ（米）がじわりと順位を上げている。

　欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権（UAE、アブダビGC）を今季初戦に選んだタイガーは、現地時間27日に行われた第2ラウンドで5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマークし、通算5アンダーで前日の9位タイから4位タイに浮上した。また、単独首位に躍り出たのは、この日5アンダー67でラウンドして通算7アンダーまでスコアを伸ばしたツアー2年目で世界ランク171位、22歳のトービヨン・オルセン（デンマーク）。

　ショットは良かったがパットが入らずイライラが募った初日に比べ、この日のタイガーは課題だったパットが徐々に決まりはじめ初日の35パットから28パットへ。「今日は良いプレーが出来たと思う。グリーンは乾いて硬さが増し速くなっているし、ラフも勢いが強くなっているからコンディションとしては難しくなっているけれど、パットが入り出したのは良い兆し」と納得の表情を浮かべた。

　同組で回った世界ランク1位のルーク・ドナルド（英）も「ショットは昨日の方が良さそうだったけれど、今日はショートゲームが際立っていた。ショットが完璧じゃなくてもショートゲームが良ければ勝てることは、僕が一番良く知っている。（タイガーを）警戒せざるを得ない」と元No.1の復調を認めている。そのドナルドはこの日スコアを伸ばせず通算1アンダー32位タイに低迷中。首痛の影響で本調子ではない世界ランク2位のリー・ウェストウッド（英）は通算イーブンパーで40位タイ。

　またこの日は18歳のマッテオ・マナッセロ（伊）がノーボギーの7アンダー65と今大会のベストスコアを叩き出し通算6アンダーでギャラス・メイビン（北アイルランド）と並び2位タイの好位置を確保。タイガーと同じ4位タイに初日トップタイのローリー・マキロイ（北アイルランド）、ロバート・カールソン（スウェーデン）、ロバート・ロック（英）らが続いている。

　尚、大会3連覇を目指したマーティン・カイマー（独）はこの日も1オーバー73とふるわず、通算6オーバー103位タイで予選落ちを喫している。