ローリー・マキロイ（北アイルランド）が急遽参戦を決めた米ツアーのバレロ・テキサス・オープン（現地時間4?7日／テキサス州、TPCサンアントニオ）でマスターズへの最終調整を目論んでいる。

　今季からクラブ契約を一新したマキロイは、序盤戦から苦戦。昨年8月から守り続けてきた世界ランクNo.1の座も2週前のアーノルド・パーマー招待でタイガー・ウッズ（米）が優勝したことで奪われた。今週は試合に出ずに次週のマスターズ（現地時間11?14日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）に備えるはずだったが、今大会のエントリー締め切り11時間前にこれを変更。実戦で調子を上げることを選択したのだ。

　2年前、最終日途中まで単独首位にいながら、自滅して逃したマスターズのビッグタイトル。その悔しさを糧に同年全米オープンでメジャー初優勝を飾り、昨年の全米プロゴルフ選手権で早くもメジャー2勝目を手にしたマキロイ。開幕以来思うようなスイングができていなかったが、新しいクラブにも適応しつつある。まずは結果を出して自信を取り戻してから、大一番に臨みたいところだ。

　マキロイと同じ組でプレーするのは、今季すでに優勝とそれ以外に2度トップ10入りと好調なマット・クーチャー（米）、そして米レギュラーツアーと下部ツアーのウェブ・ドットコム・ツアーを行ったり来たりしているジョーダン・スピース（米）。先週の欧州ツアー、ハッサン2世国王トロフィーで優勝しながら、世界ランク51位で惜しくもマスターズ出場を逃したマルセル・シエム（独）も出場する。2011年マスターズ王者のチャール・シュワーツェル（南ア）、ジム・フューリック（米）、イアン・ポルター（英）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）、ジャスティン・レナード（米）らも参戦。マスターズに出るものと出ないものが入り混じった戦いの行方に注目だ。