完全復活を目指すタイガー・ウッズ（米）が、元世界ランクNo.1の存在感をアピールした。

　現地時間26日、欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権（UAE、アブダビGC）を今季初戦に選んだタイガーは、第1ラウンドを現世界ランクNo.1のルーク・ドナルド（英）、No.3のローリー・マキロイ（北アイルランド）と同組でプレー。パー3を除く14ホール中10ホールでフェアウェイをとらえ、18ホール中17ホールでパーオンするショットの冴えを見せ、2アンダー70で首位に3打差の9位タイでのスタートとなった。

「ショットは最高だった。でもグリーンの芽がきつくて読むのが大変だった。特に最初の方はね。でも上がり近くなっていいパットもできたよ」と弾んだ声で話したタイガー。一緒にプレーしたマキロイも「タイガーはボールを完全にコントロールしているように見えた」と絶賛したほどだ。そのマキロイは5アンダー67の好スコアをマークし、ロバート・カールソン（スウェーデン）と並び首位スタートを切っている。

　タイガーとマキロイが同組でプレーしたのは昨年8月の全米プロゴルフ選手権が最後。メジャー14勝を誇るタイガーが、予選通過に6打も及ばないボロボロの時期だった。しかし22歳のマキロイにとってタイガーは憧れの存在。そのヒーローの復活への道をマキロイはしっかりと見つめていた。

　その他の注目選手は、タイガーと並ぶ首位に3打差9位タイにマスターズ覇者チャール・シュワーツェル（南アフリカ）、さらに1打差の20位タイにはこの日ホールインワンを記録したセルヒオ・ガルシア（スペイン）とドナルドがつけた。世界ランクNo.2のリー・ウェストウッド（英）はイーブンパー70でプレーし35位タイにつけている。