米国時間1日発表の最新世界ランキングで欧米両ツアーの出場選手の“格”が2人の選手の明暗を分けた。

　トップ50に入れれば今季メジャー初戦のマスターズ（現地時間11?14日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）の出場権が得られるとあって、いつも以上に注目が集まっていた今回の世界ランキング。最終的には米男子ツアーのシェル・ヒューストン・オープンで最終日にまくって2位タイに入ったヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が53位から42位に躍進して滑り込みでオーガスタ行きを決めている。

　対照的に欧州ツアーのハッサン2世国王ゴルフ・トロフィーで優勝したマルセル・シエム（独）は50位以内をほぼ決めたかと思われたが、数時間後に終わった米ツアーでステンソンが発奮した影響で72位から51位に浮上しただけ。あと一歩のところで大舞台への切符を逃してしまった。

　出場選手のランキングでポイントの大小が決まる世界ランキングだからこそ起こった今回の出来事。シエムはただ悔しさをかみ締めることしかできなかった。

　シェル・ヒューストン・オープン優勝のD.A.ポインツ（米）は195位から70位にジャンプアップ。アジアンツアーのチェンマイ・ゴルフ・クラシック優勝のスコット・ヘンド（豪）は267位から181位へと大きく順位を上げている。

　1位タイガー・ウッズ（米）、2位ローリー・マキロイ（北アイルランド）、3位ジャスティン・ローズ（英）の上位陣に変動はない。

　日本勢では、藤田寛之が51位から53位に、谷口徹が108位から113位に、石川遼が104位から114位にそれぞれ順位を落としている。