フィル・ミケルソン（米）が大学時代を過ごした地で行われる米男子ツアー、ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン（現地時間2?5日／アリゾナ州、TPCスコッツデール）での今季初優勝に意欲を燃やしている。

　現在メジャー4勝を含むツアー通算39勝を挙げ、5月には世界ゴルフ殿堂（ワールド・ゴルフ・ホール・オブ・フェイム）入りが決定しているミケルソンだが、今シーズンはまだエンジンがかかりきっていない。今季初戦に選んだヒューマナ・チャレンジでは49位タイ、先週のファーマーズ・インシュランス・オープンでは予選落ちと好成績を残せず、バーンアウト説（燃え尽き症候群）すら噂されているほどだ。だが、本人はこの問いに「試合で戦うのは好きだ。今年は本当に楽しみなんだ。先週はどうしたのか良くわからないけど。練習ではすごくいい。これをコースでも出すのが今の課題」と笑顔をのぞかせた。

　舞台となるこの地は、コースから程近いアリゾナ州立大時代を過ごした第二の故郷とも言える場所。さらに弟のティムが同大学のゴルフ部コーチに就任したことで、再び同地への愛情も盛り上がった。米ツアーで最もギャラリーが集まり、盛り上がる大会で節目の40勝目を飾るべく意欲満々で臨む。

　予選ラウンドでは、ミケルソンと同組でダスティン・ジョンソン（米）、リッキー・ファウラー（米）がプレー。他に2010年同ツアー賞金王のマット・クーチャー（米）、昨年の全米プロゴルフ選手権王者、キーガン・ブラッドリー（米）、昨季のフェデックスカップ王者、ビル・ハース（米）、今田竜二らも参戦。大ギャラリーをヒートアップさせる。