無名の石川&松山世代J.ジャンがプレーオフ制し逆転V!
2013年10月20日(日)午後8:09
無名の23歳がプレーオフを制し欧州ツアー初優勝を飾った。
同ツアーのISPSハンダ・パース・インターナショナルは現地時間20日、オーストラリアのレイクカリニーアップCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日首位に1打差の2位タイからスタートしたジン・ジャン(韓)が、出だしの1番で4パットのダブルボギーを叩きながら、その後立ち直って5つのバーディを奪い返し3アンダー69をマーク。通算10アンダーでロス・フィッシャー(英)と並び決着はプレーオフにもつれ込んだ。
18番パー4で行われたサドンデス1ホール目。セカンドショットをピン横10メートル強につけたジャンに対し、フィッシャーはラフからの第2打がグリーンをオーバーし難しいアプローチを残してしまう。奥から何とか2.5メートルに寄せたものの、ファーストパットが無情にもカップの左をすり抜け、2パットのパーで収めたジャンが栄冠に輝いた。
フィッシャーはプレーオフ3度目の正直も実らず3連敗に終わり、ジャンは初のプレーオフ進出で初優勝をもぎ取った。「ロス・フィッシャーは小さい頃から僕にとってヒーロー。そんな人と戦って勝てたなんて、これ以上の喜びはない。緊張して手が震えたけれど、上手く自分をコントロール出来た」と、石川遼や松山英樹と同世代の23歳は信じられないといった表情。
主戦場は下部ツアーで、レギュラーツアー昇格のため今月のはじめにQスクール(プロテスト)の第1ステージをクリアしたばかり。だが主催者推薦で出場した大会で優勝を飾ったことで、無条件にメジャーツアーの2年間の出場資格(シード権)を獲得した。「もうすぐQスクールのセカンドステージに行くはずだったんだけど行かなくて済んだね」とラッキーボーイは笑いが止まらない様子だった。
一方、前日トップに立ったブロディ・ニニッテ(豪)はスコアを伸ばせず通算8アンダー3位タイ止まり。地元一番人気のブレット・ランフォード(豪)も通算7アンダー単独6位にとどまった。
注目のダスティン・ジョンソン(米)は最終日のベストスコア6アンダー66をマークしたが時すでに遅し。通算4アンダーで39ランクアップしたが順位的には12位タイに終わっている。またディフェンディング・チャンピオンのボ・バン・ペルト(米)はスコアを1つ落とし通算3アンダー18位タイで終戦した。