松山効果? 石川2週連続V争い! W.シンプソンが堅首
2013年10月20日(日)午前10:23
松山英樹の活躍に大きな刺激を受けている石川遼が開幕から2試合連続で優勝争いを演じている。
米男子ツアーの2013-14シーズン第2戦、シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンは現地時間19日、ネバダ州TPCサマリンを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日5つスコアを伸ばし9位タイに浮上して迎えたムービングデー。石川は序盤から何度もチャンスを作りながらパットが決まらずフラストレーションが溜まる展開となった。
スコアを伸ばしたい前半唯一のパー5(9番)でボギーを先行させると、続く10番でもティーショットを右の林に打ち込むピンチ。だがそこは見事なリカバリーでセカンドをグリーンに乗せパーをセーブする。すると流れが変わり12番パー4では右のラフから残り174ヤードをピン横1.2メートルに寄せこの日初のバーディを奪う。13番パー5でもバーディ。得意の後半にスコアを伸ばし4バーディ、1ボギーの3アンダー68にスコアをまとめ通算12アンダー、5位タイの好位置を確保した。
前週は3日目を終えて7位タイと優勝を狙えるポジションにつけながら最終日にスコアを伸ばせず21位タイに終わっているが、その苦い経験を明日は生かすつもりだ。「入れ替え戦の厳しい4試合を乗り越え調子が上がってきた。松山の存在が僕に活力を与えてくれている。良いヤツだし、2人でよくゴルフの話をしている」と海外メディアのインタビューに答えた石川。今大会への出場を予定していた松山は体調不良で欠場しているが、最終日はその親友の分も全力を尽くす。
とはいえ上位は経験豊富な強豪が並んでいる。昨季の全米オープン以来の勝利を狙うウェブ・シンプソン(米)が通算19アンダーで1年半ぶりの優勝に王手をかけている他、4打差の単独2位にチェッソン・ハドリー(米)、5打差の単独3位にジェフ・オーバートン(米)の面々。またこの日8アンダー63と爆発したショーン・オヘア(米)が通算12アンダーで石川らと並び5位タイに浮上している。バーディ合戦の様相を呈する中、石川が優勝するためには最終日のビッグスコアが必要になりそうだ。