11月にオーストラリアで行われる米国選抜VS世界選抜のチーム対抗戦ザ・プレジデンツカップ（現地時間11月17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）の米国チーム主将が単独トップに浮上した。

　米チャンピオンズツアー、今季メジャー最終戦コンステレーションエナジー・シニアプレーヤーズ選手権（ニューヨーク州、ウェストチェスターCC）は現地時間19日、第2ラウンドの競技を終了。初日首位に3打差の7位タイと好発進を切ったフレッド・カプルス（米）が5アンダー66をマークして通算8アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位につけるピーター・シニア（豪）に1打差をつけトーナメントをリードした。

　ザ・プレジデンツカップでは「キャプテン推薦でタイガーを呼ぶ」と明言し何かと注目を集めるカプルス。元来おっとりした性格で目の色を変えて賞金王を目指したり、優勝宣言をしたりすることはないが、今回は周囲の注目もあり密かに闘志を燃やしている。1992年のマスターズチャンピオンが、シニアの世界でもメジャー獲りを目論んでいる。

　その他上位陣は、通算6アンダー単独3位にコリー・ペイビン（米）がつけ、さらに1打差の単独4位にジョン・クック（米）が続いている。初日単独トップのジェフ・スルーマン（米）はスコアを2つ落とし、通算4アンダーでマーク・オメーラ（米）、モリス・ハタルスキー（米）と並ぶ5位タイに後退した。

　一方、日本勢唯一出場の尾崎直道は、5バーディを奪いながらボギーを6つも叩く出入りの激しいゴルフで1オーバー72とスコアを伸ばせず、通算5オーバーで前日の63位タイから57位タイへとわずかに順位を上げるにとどまった。3試合連続でトップ3入りするなど好調だった今シーズン前半だがここに来て成績がふるわず、いつの間にか賞金ランクも28位まで降下。来季のシード権獲得圏内の同ランクトップ30入りを確実にするためにも、残り2日のチャージに期待したい。