前日コースレコードを2打塗り替え後続に11ストロークの大差をつけて独走態勢に入ったアレクサンダー・ノレン（スウェーデン）が、最終日は難コンディションに苦しみながら最終ホールをバーディで締めくくり念願の地元優勝を成し遂げた。

　欧州ツアーのノルデア・スカンジナビアン・マスターズ（スウェーデン、ブロ ホーフ スロットGC）は現地時間24日、最終ラウンドの競技を終了。大量リードに「気持ちの作り方が難しかった」と言うノレンは、出だしの1番で幸先よいバーディを奪ったものの、そこからは苦戦の連続。前半4ボギー、後半1ボギー、1ダブルボギーを叩くピリッとしない内容に意気消沈。それでも最後はバーディで締め5オーバー77でホールアウト。通算15アンダーで単独2位のリチャード・フィンチ（英）に7打差をつけ逃げ切って完全優勝を飾った。

「強風の中、逃げ切ることが出来て良かった。しかも故郷のギャラリーの声援は何ものにも代え難い」と前日までのアドバンテージを活かし切ったノレン。ブロ ホーフ スロットGCから車で5分のところで育ったアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が「あのコースは風が吹くと難しくなる」とツイッターでつぶやいたが、最終日はまさにアニカの予言通りの強風に見舞われた。しかしその難コンディションを乗り越え、史上5人目の地元チャンピオンに輝いたノレンは先月のセルティック・マナー・ウェールズ・オープンに続き今季2勝目、ツアー通算3勝目を達成した。

　その他上位陣は、通算5アンダー単独3位にニクラス・レムケ（スウェーデン）が入り、通算4アンダー4位タイにスコット・ヘンド（豪）とパブロ・マーティン（スペイン）の2人。この日単独2位からスタートしたブッバ・ワトソン（米）はノレンにプレッシャーをかけたかったが、追い上げるどころか6オーバー78の大乱調で通算3アンダー6位タイ。同じ6位タイにダスティン・ジョンソン（米）、ジーブ・ミルカ・シン（インド）、ノ・スンヨル（韓）が食い込んだ。