世界ランキングNo.1奪回を狙うマーティン・カイマー（独）が、現地時間30日開幕の欧州ツアー、アルストム・フランス・オ?プン（仏、ル・ゴルフ・ナショナル）で同大会2年ぶりの勝利に挑む。

　ルーク・ドナルド（英）、リー・ウェストウッド（英）、ローリー・マキロイ（北アイルランド）の勢いにのまれ、No.1の座から引きずり降ろされたカイマーだが、一昨年のこの大会ではウェストウッドをプレーオフで撃破している。昨年と2007年にもトップ10フィニッシュしている得意のコースとあって、現地入りしてからも笑顔が絶えない。

「2009年に勝ったし、その前にもいい成績が出ている。ここは欧州ツアーで最高のコースの一つだと思う」と舞台を絶賛。そして「自分には合っている」と胸を張った。

　2018年の欧米決戦、ライダーカップの舞台として決定している同コースだが、カイマーにとってはそのおかげで母国ドイツのコースが選ばれなかったという事情もある。それでも「（ル・ゴルフ・ナショナルは）ライダーカップの素晴らしい会場になるだろう。もちろんドイツで行われれば最高だけど（その次の欧州開催となる）2022年にやればいいんだよ」と気にする様子はない。

　以前、世界ランクNo.1であったときに取材攻勢にさらされ、「練習時間も家族や友人と過ごす時間も少しずつ減ってしまった。」と語るカイマーだが、「今度はもっとイージーにやれるよ」と、再びNo.1の座に就く準備は出来ているようだ。

　なおその他では、先週にセルヒオ・ガルシア（スペイン）との同国対決を制したパブロ・ララサバル（スペイン）やコリン・モンゴメリー（スコットランド）、そして日本から平塚哲二も参戦する。