来年のライダーカップで欧州チームのキャプテンを務めるニック・ファルド（英）が選手選考に頭を悩ませている。

　現在行われている欧州、アジア両ツアーの共催、UBS香港オープン（香港GC）に出場中のファルドは、欧州ツアーで約2年ぶりに予選を突破。第3ラウンド終了時点で67位タイと成績的にはふるっていないが、「もうミスショットを打つのは飽き飽き。最終日は『62』を出してみせるよ」と自らにハッパをかけた。

　話は次回（来年9月）アメリカのケンタッキー州バルハラGCで行われるライダーカップのことに。アメリカチームを相手に3連覇、それも大差をつけて圧勝している欧州チームだが、ヨーロッパの選手層はかつてないほど厚くなっている。

　国内男子ツアーのダンロップフェニックスでもイアン・ポールター（英）、ルーク・ドナルド（英）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）らが上位を賑わしており、キャプテンのファルドは「層が厚過ぎて、選手選考が難しい」とうれしい悲鳴を上げている。「まだライダーカップポイントで上位に来るのが誰になるのかわからないし、来年になったらぼちぼち考え始める」とファルド。勝ち続けるたび周囲の期待も大きくなり、今や4連覇は至上命題だ。メジャー6勝のファルドが主将としてどんな手腕を見せるのか？　来年の9月が待ち遠しい。