総額450万ドル（約5億1,300万円）、優勝賞金81万ドル（約9,240万円）の分捕り合戦の幕開けだ。来季の出場権を決める戦い、米ツアーのフォールシリーズも残り2試合となり、サバイバルレースはいよいよ大詰め。現地時間25日開幕のギン・シュール・メール・クラシック at テソロ（フロリダ州ポート・セントルーシー、テソロC）は、来季のシードを確定させる、賞金ランキング125位以内を狙う面々の厳しい表情があちこちで見られる。

　日本勢では現在同ランク137位の丸山茂樹、同154位の丸山大輔がラストスパートを狙って参戦。特に丸山（大）は、先週6位タイと大健闘してここまで上がってきており、好調さを維持して上位に入ればツアー3年目が見えてくる。

　また、ここのところ予選突破は果たしているものの、あと一歩というところで来季シードに手が届かない丸山（茂）も苦しい状況。それでもツアー3勝の実力者とあって、こんな位置に甘んじているつもりはない。まずは初日に好発進し、一気にツアー4勝目へ。それくらいの気持ちで毎試合に臨んでいる。

　一方、ランキング66位の今田竜二には別の目的が2つある。まずは今季、惜しくも逃してしまったツアー初優勝だ。AT＆Tクラシックのプレーオフでマスターズ王者のザック・ジョンソン（米）と戦い、池ポチャの末、敗北を喫した悔しさを、シーズン中に晴らしたいというのがひとつ。また、最終的に賞金ランキング40位以内には入れれば、来年のマスターズ出場権が手に入る。ジョージア大出身で、同じ州内で行われるゴルフの祭典には人一倍思い入れが深いだけに、残り2試合で一気に決めたいところだ。