世界ランク5位のアーニー・エルス（南ア）がじわりと順位を上げてきた。

　スコットランドの名門3コース（セントアンドリュース・オールドC、カーヌスティーGC、キングスバーンズ）を舞台に、プロアマ形式（3日目まで）で競われる欧州ツアーのビッグイベント、アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権は現地時間の5日、第2ラウンドの競技を終了。初日に引き続き、この時期のスコットランドには珍しく好天のコンディションの中、カーヌスティーでコースレコードタイの8アンダー64をマークしたピーター・オマリー（豪）が通算11アンダーまでスコアを伸ばし、ニック・ドハティ（英／カーヌスティ?）、ヘニー・オットー（南ア／セントアンドリュース）と並び首位タイに浮上した。

　さらに2日連続5アンダー67で回ったエルス（セントアンドリュース）が通算10アンダーで首位グループに1打差の4位タイにつけ、第1ラウンドのトーナメントリーダー、スティーブ・ウェブスター（英／セントアンドリュース）は通算9アンダーで9位タイに後退。また連覇を狙うパドレイ・ハリントン（アイルランド／セントアンドリュース）が6アンダー66の快調なゴルフで通算8アンダーとし、第1ラウンドの44位タイから12位タイに順位を上げた。

「こんな天気の良い日は、皆ビッグスコアが欲しくて欲が出るもの。はやる気持ちをいかに抑え、いかに忍耐強くプレーするかがカギだね」と言うエルスは第1ラウンドの6位タイから順位を上げ、余裕の表情。ビッグイージーが狙うのは、もちろん優勝の二文字だが、欧州ツアーのスター選手が集う今大会で久々の横綱相撲が見たいものだ。

　一方、タレントの石橋貴明と組み、今大会に出場している谷原秀人は、初日30位タイとまずまずの位置につけながら、カーヌスティーを回ったこの日4オーバー76とスコアを落とし、通算1オーバー125位タイへ大きく後退。3日目は聖地・セントアンドリュースで起死回生の予選突破を目指す。