スケジュールの大幅変更が米国チームを有利に立たせている。

　現地時間27日開幕のザ・プレジデンツカップ（カナダ、ロイヤル・モントリオールGC）は、2年に1度、米国チームとインターナショナルチームが名誉を賭けて戦う。ジャック・ニクラウス主将率いる米国チームとゲーリー・プレーヤー主将（南ア）率いるインターナショナルチームは、それぞれがトッププレーヤーを選出した。

　各12人の戦士たちの世界ランキングを平均すると、インターナショナルチームが18.5位なのに対し、米国チームは21.9と後塵を配している。しかし、勝敗に大きな影響を与えそうなのが、今季から始まったフェデックスカッププレーオフシリーズのスケジュールだ。

　昨季までのスケジュールでは、米国チーム二枚看板のタイガー・ウッズとフィル・ミケルソンは、この時期、ほぼシーズン終了モードに入っていた。タイガーは最終戦に参戦していたが試合数は圧倒的に少なく、ミケルソンに至っては8月半ばの全米プロゴルフ選手権以降は完全オフに突入し、この大会だけに出るのが通例となっていた。

　だが、今季は違う。プレーオフシリーズ4試合のうち、それぞれが3試合ずつプレーしてトップコンディションを維持したままだからだ。インターナショナルチームにも同じことが言えるが、こちらは欧米両ツアーで活躍する面々とあって、それぞれが多忙な中での参戦なのは例年と同じ。いつもと違う分だけ、米国チーム有利の前評判が駆け巡っているのだ。