欧州ツアーを代表するプレーヤーたちが上位を占めた。

　同ツアーのザ・クイン・ディレクト・ブリティッシュ・マスターズ（英・ウィシャー、ザ・ベルフライGC）は現地時間の22日、第3ラウンドの競技を終了。前日トップタイのマーク・フォスター（英）が最終ホールでダブルボギーを叩きながらも3アンダー69にスコアをまとめ、通算10アンダーで単独首位の座を守った。

　2打差の通算8アンダー2位タイには人気者がずらり。今大会出場選手中、賞金ランク最上位（5位）につけるニコラス・ファース（スウェーデン）、石川遼も憧れるイアン・ポルター（英）、ここ3試合連続トップ10入りしているリー・ウェストウッド（英）に加え、この日7アンダー65のベストスコアをマークしたグレゴリー・ボールディ（仏）他が名を連ねており、通算6アンダー9位タイにはコリン・モンゴメリー（スコットランド）が控えている。

　ビッグネームたちを抑え、2打差をつけてトーナメントをリードする地元のフォスターは、途中後続に4ストロークの大差をつけたが「最後までリーダーボードは見ていなかった」のだとか。「それだけプレーに集中していたからね。最終ホールのダボは第2打のミス。でも最後まで諦めずにプレーできたから明日につながる」と前向きに3日目のラウンドを振り返った。

　また今季2勝目を狙うウェストウッドは「もっとスコアを伸ばせて良かったのに、パットが入らず、イライラが募った。でもイライラすると悪循環でまたパットが入らなくなる」と渋い顔ながら2打差の2位タイをキープ。優勝争いは4試合連続となるが、そろそろシーズン2勝目が欲しい頃。「僕が一番人気か、って？　いや、他にもたくさん居るでしょう。ファースもポルターもモンティ（モンゴメリー）も、皆、人気があるからね。でも明日は彼らを抑えて自分が主役になれれば…」と童顔をほころばせたウェストウッドは、逆転勝利を胸に誓った。

　一方、手嶋多一はこの日もスコアを伸ばせず、41位タイ止まり。4つのバーディを奪いながらボギー3つ、9番パー4でダブルボギーを叩き、1オーバー73で回って通算1オーバー。日を追うごとにフェアウェイキープ率が下がっており、それがスコアに微妙な影響を与えている。

　また今大会がプロデビュー戦となる18歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）は通算1オーバーで、手嶋と同じ41位タイにつけている。