フェデックスカッププレーオフシリーズが終了した米男子ツアーは、今週からフォールシリーズに突入。現地時間20日開幕の新規トーナメント、ターニング・ストーン・リゾート選手権（ニューヨーク州ベローナ、アツニョテGC at ターニング・ストーン・リゾート）からは、来季の出場権を賭けた激しい戦いとなる。

　目指すのは賞金ランキング125位内。日本勢は、今田竜二が128万5,993ドル（約1億4,900万円）を稼いで同ランク59位と安全圏にいる。今田が狙うのは強豪勢がいなくなったこの7試合での初優勝だ。

　5月のAT＆Tクラシックでマスターズ王者、ザック・ジョンソン（米）とのプレーオフまで粘ったものの、攻めの姿勢が裏目に出て敗戦。悔しさを味わっている。だからこそ、残り7試合は今田にとって飛躍のチャンス。他の選手たちがシード権獲得に必死になっている隙に、さらなる高みを目指したい。

　一方、2人の丸山は尻に火がついている。シーズン前半、故障に悩まされた丸山茂樹は、現在賞金ランク140位。フォールシリーズで大きく躍進しないと、長年維持してきたシード権が危うい。ツアー2年目、同ランク192位の丸山大輔はさらに苦しい。ひとつでも多く上位に入って荒稼ぎをしないと、来季の出場権を失ってしまう。崖っぷち2人の最後の戦いを見届けたい。

　また、ベテラン勢も来季の出場権獲得に向けて必死だ。86年全米プロ王者、ボブ・ツエー（米／賞金ランク141位）、ロバート・ガメス（米／同168位）、グレン・デイ（米／同148位）らも、ここで踏ん張らねば危ない。総額600万ドル（約6億9,000万円）、優勝108万ドル（約1億2,500万円）の賞金の分捕り合戦はもはや待ったなしだ。