タイガー・ウッズ（米）がポールポジションを守った。

　米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権はジョージア州アトランタのイースト・レイクGCを舞台に現地時間の15日、第3ラウンドの競技を終了。前日トップに立ったタイガーがスコアを6つ伸ばし、通算19アンダーで単独首位の座をキープした。

　3打差の2位にマーク・カルカベッキア（米）、5打差の3位にセルヒオ・ガルシア（スペイン）。この日10アンダー60のコースレコードをマークしたマスターズチャンピオンのザック・ジョンソン（米）が通算13アンダーで前日の19位タイから単独4位に浮上した。

「バーディ合戦より1打にしのぎを削る我慢大会の方が好き」と公言してやまないタイガーだが、これだけパットが決まればバーディ合戦も楽しいに違いない。この日は前半から順調にスコアを伸ばし、14番から3連続バーディを奪って後続を突き放した。

　タイガーにもっとも近いスコアのカルカベッキアでさえ「もう逆転は難しい。我々は粛々と2位争いをするだけさ」と、すでに優勝は諦めている様子。当然フェデックスカップのチャンピオンの座もほぼ確定したと言ってよさそうだ。ライバルのフィル・ミケルソン（米／ポイントランク3位）は通算6アンダー14位タイ。ポイントランク2位のスティーブ・ストリッカー（米）も通算3アンダー22位タイと、2人が逆転するには最終日、最低でも50台半ばのスコアを出さなければならず、これは実質的に不可能。カルカベッキアの言う通り、「誰が勝つか？」より、「誰が2位に食い込むか？」が見どころになりそうだ。

　ところで、コースレコードを2打更新し『60』と爆発したジョンソンは「こんなこと滅多にないから、すごく楽しかった」と1イーグル、8バーディのラウンドを振り返った。「15番でイーグルを決め、16番ティーに上がったとき、ひょっとしたら行けるのでは？」とツアー記録タイの『59』が頭を過ったのだとか。「50台で回るのはゴルファーの憧れだからね。明日は今日つかんだ自信を活かして、いいプレーにつなげたい」と今季飛躍をとげたジョンソンは抱負を語った。