思い出の地で丸山茂樹がスタートダッシュに成功した。

　現地時間16日に開幕した米男子ツアー、ウィンダム選手権（ノースカロライナ州グリーンズボロ、フォレスト・オークスCC）の第1ラウンド、ノーボギーの6アンダー66の好スコアをマークした丸山（茂）が首位のウィル・マッケンジー（米）に2打差の6位タイと好位置につけた。

　今大会は丸山（茂）にとってクライスラー・クラシック・オブ・グリーンズボロの名称で開催されていた03年、ツアー3勝目を挙げた相性の良いトーナメント。「取りたてていい、というわけではなかったけれど、ここに来ると自信が湧いてくる。ティーグランドは立ちやすいし、いいイメージ、いい印象しかない」と久々に公式記者会見場に呼ばれ、笑顔の丸山。この日は、スタート直後の2番でバーディを奪うと、続く3番で12メートルものロングパットを捩じ込み、連続バーディで波に乗った。

　今季は故障もあり、ここまで出場23試合中、約3分の2に当たる15試合で予選落ち、あるいは棄権と結果を残せず、現在賞金ランクは162位に低迷中。しかし本人は「今シーズンは決して調子が悪いわけではなかった。でもコースがどんどん長くなって僕らのような飛ばない選手には不利なセッティングが多く、自信を失いかけていただけ」と、結果が出なかったのは、技術的な問題ではなく、精神的な要素が大きかったことを強調する。第1ラウンドは朝のまだ涼しい時間のスタートだったが、第2ラウンドは炎天下の午後のラウンドとなる。「今日とは条件が違うけれど、頑張るだけ」と久しぶりの上位発進に丸山の表情には全盛期を彷彿とさせる“自信”がみなぎっている。

　また、今田竜二もノーボギーの5アンダー67で回り、首位に3打差の13位タイと好調。スタートから8番まではスコアカード通りのプレーが続いたが、中盤の9番、10番を連続バーディとしてからチャンスを広げ、最終18番をバーディで締めくくった。

　しかし、121人がアンダーパーをマークするバーディラッシュの様相を呈した初日、丸山大輔はその波に乗れず、3バーディ、2ボギーの1アンダー71と平凡なスコアで、110位タイと出遅れた。