ヨネックス株式会社は6日、都内のホテルで会見を行い、先月行われたLPGAプロテストに合格した若林舞衣子と用品使用・所属などの総合契約を締結すると発表した。若林は24日に新潟県・ヨネックスCCで開幕する国内女子ツアー「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」でプロデビューを果たす。

　この日、ヨネックスのピンクのウェアに白のジャケット姿で会見場に現れた若林は、冒頭の挨拶で「（プロテストで）トップ通過が目標だったのに、ギリギリで合格した若林舞衣子です」と大勢の報道陣の笑いを誘い、既に大物ぶりを発揮。11歳からゴルフを始めたにもかかわらず、小学6年で初出場したジュニアの大会で初優勝。新聞に載ったのがうれしくて、プロゴルファーを目指したという。アマチュア時代の成績は華々しく、05年の世界ジュニアゴルフ選手権（女子15?17歳の部）で優勝、06年には関東高校ゴルフ選手権も制覇した。また、今年の日本女子アマでもベスト16の成績を収めている。

　先に行われた全英リコー女子オープンをテレビで観戦していたという若林は、今後の目標を聞かれると、「早く自分もあの舞台に上がりたい。最終的な目標は全米女子オープンで優勝争いができるように」と語り、19歳は早くも世界を見据えていた。今季の残りはヨネックスレディスを始め、レギュラーツアーには3戦のみの出場となっており「その3試合で来年のシード権を獲得したい」とまずは国内での活躍を誓ってみせた。

　折りしも国内男子ツアーのサン・クロレラ クラシックで同社契約の菊池純がツアー初優勝を果たしたばかり。女子ツアーの開幕戦でも同じく同社契約プロの米山みどりが勝利を飾っており、今季はヨネックスとしては朗報続き。そして今回、若林という新潟出身の大型新人と契約したことで、新潟発のヨネックスブランドが、全国、そして世界へ大きく飛躍していくことを予感させた。