24歳のマーティン・カイマー（独）が、全英オープン直前に2週連続Vを達成した。

　メジャー前哨戦となった欧州ツアーのバークレーズ・スコティッシュ・オープン（スコットランド、ロックローモンドGC）は現地時間12日、最終ラウンドの競技を行った。前日7アンダー64と爆発して単独首位に立ったゴンザロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）がスコアを1つ落とす間に、1打差の2位タイで出たカイマーが5バーディ、3ボギーの2アンダー69で逆転。通算15アンダーとして、2位タイのカスタノ、ラファエル・ジャクリン（仏）に1打差をつけ、前週のオープン・デ・フランス・アルストムに続く勝利を挙げた。

「皆が3週連続優勝について聞くけど、来週はメジャー。素晴らしい選手達が1年で1番揃う。でも、この2週間もフィールドが厚かった。良いプレーができているし、来週が楽しみだね」と初のメジャータイトルに向けて、笑顔で自信をのぞかせたカイマー。今大会を史上最年少で制し、1990年のイアン・ウーズナム（ウェールズ）以来となる全英直前の欧州ツアー2週連続Vに、本人だけでなく周囲も盛り上がりを見せていた。

　その他、5アンダー66と追い上げたアダム・スコット（豪）が、通算12アンダーで4位タイに食い込んだ。カイマーと同じ1打差2位タイからスタートし逆転を狙った全米オープン2勝のレティーフ・グーセン（南ア）は、2オーバー73で通算11アンダー6位タイ。また、復活への足がかりを探すアーニー・エルス（南ア）は通算7アンダー13位タイに終わった。