メジャーの舞台で尾崎直道が優勝を狙えるポジションを確保した。

　米チャンピオンズツアーの今季メジャー初戦、シニアPGA選手権（オハイオ州ビーチウッド、カンタベリーCC）は現地時間の23日、第3ラウンドの競技を行った。前日『67』の好スコアで22位タイに浮上した尾崎がこの日も5バーディ、4ボギーの1アンダー69をマーク。通算1オーバーで、2年連続賞金王を狙うベルンハルト・ランガー（独）、フレッド・ファンク（米）らとともに10位タイのベスト10圏内にジャンプアップした。

　前週は優勝戦線に浮上しながら荒天のため最終ラウンドがキャンセルになり、悲願のアメリカ初Vがお預けになった尾崎。それでも3位タイに入り今週は良い流れで試合に臨むことが出来た。初日はまさかの出遅れでショックを受けたが、気持ちを切り替えて挑んだ第2ラウンド、3アンダー67の好スコアで一気に70人近くを抜いて22位タイに順位を上げていた。難しいセッティングにトーナメントリーダーが日替わりでクルクルと変わる目の離せない展開。最終日、尾崎にも逆転の可能性が残されている。

　その他日本勢は飯合肇、渡辺司、青木功が予選で姿を消したが、尾崎とともにもう1人、決勝ラウンドにコマを進めた室田淳も健闘。3バーディ、3ボギーのイーブンパー70にスコアをまとめ、通算4オーバー22位タイで第3ラウンドを終えた。

　首位は1月に満50歳の誕生日を迎えシニア入りしたばかりのマイケル・アレン（米）。3アンダー67で通算3アンダーまでスコアを伸ばした。2位タイのトム・カイト（米）、ジェフ・スルーマン（米）に1打差でトーナメントをリード。5打差に19人がひしめく混戦を制し、最後に笑うのは果たして誰だ？