サブプライムローン問題、リーマンショックに端を発した世界的不況によるゴルフ界への打撃が止まらない。

　タイガー・ウッズ（米）との契約打ち切りを発表したゼネラルモーターズ（GM）だが、92年マスターズ王者フレッド・カプルス（米）との契約も今年の12月31日で終了することが明らかになった。

　米国政府に緊急援助を要請するほど経済的に追い込まれたGMは「現在、我々はすべてのスポンサー契約について検証している段階だ」と語るのみで、経済状況については口をつぐんでいる。だが、同社の高級ブランド「キャデラック」の看板選手でもあるカプルスとの関係については「もう16年になる。彼は素晴らしい人物だし、キャデラックはその関係を楽しんだ」とコメントしている。

　カプルス側もGMとの契約に満足していたことを明かしており、タイガーと同じく円満な契約解消を示唆した。やはり、仕方ないというスタンスのようだが、いずれにしても不況の影響がジワジワとゴルフ界に押し寄せているのは間違いない。