次週に迫ったビッグイベント、ライダーカップの欧州チームメンバーの1人、ロバート・カールソン（スウェーデン）が単独トップに浮上した。

　現地時間12日、雨まじりの荒天の中で行われた欧州ツアーのメルセデス-ベンツ選手権（ドイツ、ガット・ラルチェンホフGC）は第2ラウンドの競技を終了。初日首位に1打差の3位につけていたカールソンが4バーディ、1ボギーの3アンダー69で回り、通算8アンダーでトーナメントをリードした。

　1打差の2位に前日の首位タイで、前週ツアー初優勝を飾り波に乗るジャン・フランソワ・ルックイーン（仏）。2打差の3位にピーター・ハンソン（スウェーデン）が続き、ルックイーンとともに第1ラウンド先頭を走ったリチャード・フィンチ（英）が通算5アンダー単独4位につけた。

　また上位のスコアが伸び悩む中、5連続バーディを含む10バーディを量産したディフェンディング・チャンピオンのソレン・ハンセン（デンマーク）が、通算4アンダーで地元のマーセル・シーム（独）と並び5位タイに浮上。初日7位タイの好スタートを切ったベルンハルト・ランガー（独）はスコアを4つ落とし、通算2オーバー35位タイに後退している。

「今日のゴルフにも、このポジションにも非常に満足している。これから徐々にプレッシャーがかかってくるだろうけれど、自分がやるべきことをやるだけ。それが優勝につながるかどうかはわからないが、もし勝てなくても次がある」と達観した言葉を口にしたのは、この日単独トップに立ったカールソン。今季はここまで2位に2回、3位に3回（共にタイを含む）入っているが、優勝はない。06年に2勝を挙げながら昨季も未勝利に終わっており、スウェーデンの大男は勝ち星に飢えている。今大会で優勝し、ライダーカップの手土産に出来れば最高だ。

　一方、2位に後退したルックイーンだが「今日のラウンドには納得している」と穏やかな表情。「先週（初優勝）のこともあって、ちょっと疲れが出てきている。だけど、今夜はゆっくり休んで、週末またエンジンをかけていきたい」と2週連続Vに静かな闘志をうかがわせた。

　なお、お騒がせ男のジョン・デイリー（米）は通算イーブンパー23位タイで予選を突破している。