グレゴリー・ハブレット（仏）が、苦労の末に完全優勝を飾った。

　現地時間8月31日、欧州ツアーのジョニー・ウォーカー選手権 at グレンイーグルス（スコットランド、グレンイーグルス）は最終ラウンドを行った。2位のアンソニー・ウォール（英）に1打差をつけて通算11アンダー単独首位でスタートしたハブレットは、2番でバーディを先行させたものの、3番、5番をボギーとして失速。後続の面々が迫る中、9番パー5で値千金のイーグル奪取。これで通算12アンダーと息を吹き返した。

　リーダーボードの最上段を先にプレーしている選手に奪われたが、バックナインに入ってからもハブレットは粘り強いゴルフを続け、14番でバーディを奪った。また、今大会2度ダブルボギーを叩いた15番では第2打をバンカーに入れる大ピンチ。しかし、約3.5メートルに寄せると、パーパットをねじ込んで乗り切った。

　続く16番でバーディを獲り、通算14アンダーでトップの座を奪い返すと、上がり2ホールはキッチリとパー。この日は3アンダー70でホールアウト。5アンダー68と追い上げたグレーム・ストーム（英）に1打差で逃げ切り、昨季のバークレーズ・スコティッシュ・オープン以来のツアー3勝目を飾った。

「本当に厳しい一日だった。去年のロックローモンド（スコティッシュ・オープン）でも、バンカーからパーセーブしたのを覚えている」とハブレットは勝利にたどり着いたものの、クタクタに疲れ果てていた。

　また、9月の欧米決戦、ライダーカップのメンバー決定へ最後の戦いでもあった今大会。優勝すれば逆転でメンバー入りする可能性もあったニック・ドハティ（英）は、通算8アンダー7位タイで切符を逃した。最終ラウンドを2位で出たウォールも同じく7位タイに終わっている。