地元ドイツ期待の新鋭、マーティン・カイマー（独）が独走態勢に入っている。

　ドイツのミュンヘン・アイケンリードGCを舞台に現地時間21日行われた欧州ツアーのBMWインターナショナル・オープン第3ラウンド。この日単独トップからスタートしたカイマーは、5バーディ、ノーボギーの安定したゴルフで5アンダー67をマーク。通算18アンダーとし2位のシャール・シュワーツェル（南ア）に6打のリードを奪い、大会20周年の記念の年に地元勢初のチャンピオン誕生の瞬間が近づいてきた。

　通算11アンダー3位タイにベン・バーハム（英）、ポール・ケイシー（英）、ロス・フィッシャー（英）、トーマス・レベ（仏）がつけ、3日連続3アンダー69を並べたレティーフ・グーセン（南ア）は通算9アンダー11位タイにとどまっている。また地元のヒーローで、現在シニアで活躍中のベルンハルト・ランガー（独）は通算3アンダー43位タイ。ジョン・デイリー（米）はすでに予選で姿を消している。

　独走態勢に入ったカイマーは、今季序盤のアブダビ・ゴルフ選手権でも第3ラウンドに大リードを奪い、逃げ切ってツアー初優勝を飾っている。「あのときの経験があるから、明日どうなるか、だいたい想像がつく。皆が追い上げてくるだろうから、自分はそれに惑わされず、攻撃的なゴルフに徹したい」。過去、今大会の地元勢Vはないが、将来を嘱望される期待の星が、その第1号になる可能性は高そうだ。