リー・ウェストウッド（英）が、思い出の試合で連覇に挑む。

　欧州ツアーのMAPFREオープン・デ・アンダルシアは現地時間27日、スペインのアロハGCで開幕。今週燃えているのがウェストウッドだ。00年の同ツアー賞金王として、メジャータイトルの可能性も報じられていた。ところが、03年ダンヒル・リンクス選手権以降、4年近く勝星から遠ざかるスランプに陥った。抜け出すきっかけとなったのが、昨年の今大会だった。

「調子は悪くないし、こんなに長いこと勝てなくなるとは思ってもみなかった」と07年大会で勝利した後、ウェストウッドは感慨深げに振り返った。その後、ブリティッシュ・マスターズでも優勝。今季はHSBCチャンピオンズ、アブダビ・ゴルフ選手権の2試合で2位タイと好調で、賞金ランキングは3位に入り、復活への狼煙を上げている。しかし、何よりもほしいのは優勝の二文字だ。

　WGCとマスターズの狭間とあって、米国に居続けるライバルたちも多いが、あえて欧州に戻って大会に臨むのは、そんな事情があればこそ。ウェストウッドは連覇でさらに自信をつけて、再びビッグネームに返り咲く心積もりだ。

　一方、地元スペイン勢も忘れてはならない。マスターズ2勝の第一人者ホゼ・マリア・オラサバル、ミゲール・A・ヒメネスを始めとする面々が参戦。地元Vを狙う。