メジャー2連勝を飾るなどシニアになって益々強さを増しているベルンハルト・ランガー（独）が異次元のゴルフを繰り広げ、早くも今季5勝目を挙げた。

　現地時間29日に行なわれた米チャンピオンズツアーのボーイング・クラシック（ワシントン州、TPCスノクアルミーリッジ）最終ラウンド。前日『63』と爆発し首位に躍り出たランガーは、この日も5バーディ、2ボギーの3アンダー69とスコアを伸ばし、通算18アンダーで単独2位のニック・プライス（ジンバブエ）に3打差をつけて逃げ切った。

　正確無比なショットで的確にグリーンをとらえると、部門別ランキングNo.1（平均1.513パット）のパッティングが冴え、他を寄せ付けない圧倒的なゴルフを展開。これには通算9アンダーで単独3位に入ったシニアルーキーのフレッド・カプルス（米）らもお手上げ。3年連続賞金王の座はほぼ決定的な状況だ。

　日本勢は尾崎直道が3連続を含む5バーディを奪い、2アンダー70と最終日にして初のアンダーパーをマーク。通算2オーバーで前日の55位タイから41位タイに順位を上げた。青木功はダブルボギーを4つ叩くなど乱れ10オーバー82。通算20オーバーで棄権したアンディ・ビーン（米）を除く出場77名中最下位に沈んだ。