トッププレーヤーが集結した欧州ツアーの中東シリーズ4連戦の初戦を飾るアブダビHSBCゴルフ選手権（現地時間20日／UAE、アブダビGC）第1ラウンド。日没サスペンデッドのため全選手ホールアウトできなかったが、好調のチャール・シュワーツェル（南ア）が8アンダー64で18ホールを回り終え暫定首位に立った。

　前週行われた南ア・サンシャインツアーとの共催大会、ジョバーグ・オープンで見事に連覇を達成したシュワーツェル。この日は12番までに怒とうの8バーディを奪い、17番で初ボギーを叩くも最終18番パー5を確実にバーディで上がり、初日のトーナメントをリードした。「スイングがあまり良くなくて苦しでいたけど、今日はショットも良くなってバーディチャンスがたくさんあった。ナイスラウンドだったね」と振り返っていた。

　シュワーツェルは今季欧州ツアー4戦で優勝1回、2位1回、4位2回と全てトップ5フィニッシュを果たす絶好調ぶり。「世界ランクでもトップ10に入れる力は十分にあると思う。それが遠い日じゃないといいけど、毎週コツコツとプレーするだけだね」と、現在世界ランク23位につける26歳が強豪ひしめく今大会で“下克上”を狙っている。

　上位陣は、メジャー3勝を誇るパドレイ・ハリントン（アイルランド）が1打差の暫定2位につけ、昨年の全米オープン覇者グラエム・マクドウェル（北アイルランド）ら3人が2打差の暫定3位タイ。全米プロ王者で昨季欧州ツアー賞金王のマーティン・カイマー（独）はさらに1打遅れて暫定6位タイ。現世界ランクNo.1のリー・ウェストウッド（英）が3アンダー68で暫定15位タイと、上位は実力者たちの混戦模様だ。

　その他、米ツアーから参戦しているフィル・ミケルソン（米）は1アンダー71で第1ラウンドを終え、ローリー・マキロイ（北アイルランド）らと並び暫定41位タイ。昨年の全英オープンチャンピオン、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）はイーブンパー72で暫定62位タイと出遅れている。