弱冠22歳にしてメジャー通算3勝を誇るヤニ・ツェン（台）が、主戦場の米女子ツアー開幕を前にその強さを見せつけた。

　欧州、豪州両女子ツアー共催のISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン（豪州、コモンウェルズGC）は現地時間6日に最終ラウンドの競技を行い、単独首位からスタートしたディフェンディング・チャンピオンのツェンがノーボギーの安定したゴルフで2アンダー71をマーク。通算16アンダーまでスコアを伸ばし、最後は後続に7打差をつける圧勝で見事に大会連覇を達成した。通算9アンダー2位タイにロレックスランク（女子世界ランク）No.1の申智愛（韓）、2009年全米女子オープン覇者の池恩熹（韓）、最終日を5アンダー68で回ったメリッサ・リード（英）が入っている。

　大会前の時点で世界ランク5位ながら、今年はNo.1を狙うことを公言しているツェンはこの勝利に最高の笑顔。「7打差での優勝は本当に嬉しい。最終ホールの18番ではギャラリーの喝采を楽しめたし、自信を持ってプレーできた。以前は優勝することに固執し過ぎていたけど、今はリラックスしてゴルフができている。自分のスイングに集中して、目の前の1打のことだけ考えればいい。自分は優勝できることが分かっているから」と胸を張った。

　その他、カリー・ウェブとキャサリン・ハルの地元豪州勢が通算5アンダー7位タイに食い込み、2009年の大会優勝者ローラ・デービース（英）は通算2アンダー15位タイ。日本勢は出場していない。