前週の全英シニアオープンを制して波に乗るトム・ワトソン（米）が、第2ラウンドのベストスコア「65」をマークし3位タイに浮上した。

　米チャンピオンズツアーの3M選手権（ミネソタ州ブレイン、TPCツイン・シティーズ）は現地時間の4日、第2ラウンドを行い、6アンダー66をマークしたD・A・ワイブリング（米）が通算13アンダーの今大会36ホール最少ストロークタイで単独トップに立った。1打差の2位にジム・ソープ（米）がつけ、7アンダー65と爆発したワトソンが通算10アンダーで、前日の27位タイからカーティス・ストレンジ（米）らと並び3位タイの好位置に順位を上げた。

　世界を震撼させた橋崩壊事故にほど近いコースでの開催に、ワトソンは大会前「事故の30分前に、まさにその橋を車で渡っていた」と証言した。そんな精神的動揺を抑えて結果を出すところは、さすが新帝王と呼ばれた男の真骨頂。最終ホールでのイーグルは、最終日に向け良い兆候になりそうだ。

　日本勢は尾崎直道が3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り、通算5アンダー19位タイにつけた。倉本昌弘は4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算4アンダー26位タイ。